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バイク・車で九州に渡る方法とその費用についてのまとめ

Jun 15, 2018
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日本の各地にはきれいな景色や美味しい食べ物がたくさんあります。もちろん九州にもたくさんあります。ただ、陸続きになっていないので、気持ち的にも物理的にも少しハードルがあります。
そもそもどんな手段があるのか、お金はどれくらいかかるのかがわからないので調べてみました。

自走かフェリーか

まず、本州から九州へバイクで渡る手段としては、大きく分けて 自走 または フェリー の手段があります。
本州と九州は陸続きにはなっていませんが、関門トンネル または 関門橋 を使って自家用車で渡ることが出来ます。

ここが北海道との大きな違いです。北海道に自家用車で渡る場合はフェリーの選択肢しかありませんが、九州へは道が繋がっています。

自走で行く場合

関門トンネル

関門トンネルは、山口県下関市と福岡県北九州市を結ぶ国道2号線のトンネルです。有料ではありますが、国道なので人や自転車、原付も通れます。ただし、人・自転車・原付(50cc以下) は、人道 とよばれる歩行者専用道路を通行します。原付は押して歩かないといけません。

その他の車両の料金は下記のとおりです。

車種 料金 (円)
125cc以下 20
軽自動車等 100
普通車 150

もし下道でこの付近まで行っていた場合は、関門橋よりも関門トンネルを使ったほうがお安く済みますね。時間はかかるかもしれませんが、1km もない区間なので誤差程度です。
ですが、関東や関西から九州へ渡る場合は、おそらく高速道路で一気に行く場合がほとんどなので、手間と料金さを考えるとあまり利用機会はないかもしれません。

ちなみに、本州と北海道を結ぶ “陸路” も一応あります。青函トンネルです。
ただし青函トンネルは鉄道トンネルのため、自動車や人は通行できません。 これには色々と理由があるようですが、そもそも距離が長すぎるため何かあった際に影響が大きという懸念があるようです。
日本にある 自動車が通れる主なトンネル (海底・陸上) を挙げてみます。

トンネル 料金距離 (m)
山手トンネル 18,200
アクアトンネル 9,610
恵那山トンネル 8,649
関門トンネル 780

一方で青函トンネルの距離はというと、 53,850 m (海底部分は 23,300 m) となっており、海底部分だけでも国内では最長距離です。

関門橋

関門橋は、中国自動車道と九州自動車道をつなぐ高速道路です。
それ単体の走行は不可で、最短でも 下関IC⇔門司IC 間を走行する必要があります。その区間の料金は下記のとおりです。

車種 料金 (ETC・円) 料金 (ETC休日・円)
軽自動車等 360 250
普通車 410 290

最短区間のみの利用であればかなりお安いですが、関東や関西発ではそんな乗り方はしないと思います。
仮に、横浜町田IC、京都東ICから門司ICまで乗った場合の料金は下記のとおりです。

横浜町田IC → 門司IC (976km)

車種 料金 (ETC・円) 料金 (ETC休日・円)
軽自動車等 16,260 11,820
普通車 20,160 14,660

京都東IC → 門司IC (563km)

車種 料金 (ETC・円) 料金 (ETC休日・円)
軽自動車等 9,610 7,030
普通車 11,860 8,700

距離が距離だけに、高速料金も結構かかります。
これに加えてガソリン代もかかってきます。
CBR1000RR の高速道路走行であれば燃費は 22km/L くらい。ハイオクの単価を 165円/L で計算すると、ガソリン代は下記のとおり。

 976 (km) ÷ 22 (km/L) × 165 (円/L) = 7320 (円)  
 563 (km) ÷ 22 (km/L) × 165 (円/L) = 4223 (円)

…はい。

フェリーを使う場合

実走行距離の短縮、疲労軽減、ガソリン代の節約、高速道路料金の節約、船旅の楽しさ (プライスレス) など、様々なメリットがあるフェリー。
しかし、その分出発地点と到着地点、時間に縛られます。
関東出発、関西出発のパターンで主要な航路を利用したときの料金、時間についてまとめました。

関東出発

オーシャン東九フェリー

東京 (有明) ⇔ 徳島 (沖洲) ⇔ 北九州 (新門司) を結ぶフェリーです。
運行スケジュール は、上り/下りともに毎日 1便 ずつ。
出発はどちらも 18:00~19:30、到着は翌々日の5:40 ~ 7:30、2泊3日・約34時間の船旅です。
つまり、金曜日の夜 に東京を出発する便に乗ると、北九州に到着するのは 日曜日の朝 ということになります。
※出発時間・到着時間は曜日によって異なります

料金については季節によって変動がありますが、平成30年7月~9月の料金は下記のとおりです。

内容 料金 (円)
2等洋室 17,080
自動車航送運賃 (~3m) 26,290
合計 43,370

個室を利用すると、これに加えて更に料金がかかります。

この料金だと、自走で行ったほうが安いし時間的にも早い気はします。が、身体との相談になりそうです。

関西出発

フェリーさんふらわあ

大阪 (南港) ⇔ 大分 (別府) を結ぶフェリーです。
運行スケジュール は、上り/下りともに毎日 1便 ずつ。
出発時間・到着時間は下記のようになっています。

出発曜日 大阪 → 別府 別府 → 大阪
日 ~ 木 19:05 → 翌 6:55 18:45 → 翌 6:35
金・土 19:55 → 翌 7:45 19:35 → 翌 7:35

航行時間は 13 時間ほどです。

料金については、こちらも季節によって変動がありますが、平成30年7月~9月の料金は下記のとおりです。
繁忙期とは、おそらく夏休み期間とかを指すんだと思います。

種類 普通運賃 (円) 繁忙期 (円)
ツーリスト 11,200 12,000
乗用車 (~4m) 30,000 30,800
合計 41,200 42,800

東京⇔九州 とほとんど料金は変わりません。
関西からなら自走のほうがよいかもしれないです。

国道九四フェリー

愛媛 (三崎) ⇔ 大分 (佐賀関) を結ぶフェリーです。
関西?というツッコミは無しにして、時間も短く運行本数も多いので気軽に乗れそうということで選択肢に加えました。

運行スケジュール は、上り/下りともに毎日 16便 ずつという多さ。また、7月・8月には臨時便が追加されます。
航行時間は 約70分 と、かなり短いです。というのも、この航路は地図でいうとこの部分になります。

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三崎港からさらに先へ行った場所は 佐多岬 になるのですが、肉眼で九州が見えます。(見えるとは言っていない)

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料金は下記のとおりです。

種類 料金 (円)
一般席 大人 1,070
二輪車など (750cc~) 2,580
合計 3,650

圧倒的な安さです。

仮に三崎港まで自走で行ってこの航路を利用するとなると、料金は下記のようになります。(高速道路は軽自動車料金)

関東出発 (円) 関西出発 (円)
高速道路 (休日) 横浜町田 → 伊予
14,050 (10,560)
京都東 → 伊予
7,390 (5,800)
フェリー 3,650 3,650
合計 (休日) 17,700 (14,210) 11,040 (9,450)

料金・身体への疲労・所要時間・船旅の楽しさ (プライスレス) を考慮すると、この案が一番理想的なのでは??

まとめ

九州に渡る方法についてあらためてまとめてみると、色々な方法・料金設定があるようです。
帰省のタイミングと合わせれば今年の夏に九州上陸も現実味を帯びてきます。