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145,000km走ったCBR1000RR(SC59)のブレーキキャリパーオーバーホールの話

May 19, 2018
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去年の年末にフロントフォークのOHをしましたが、今度はブレーキキャリパー(F/R)のOHをしてもらいました。
やってもらったのはGW前ですが、その時点で納車から約140,000km走行。もちろんパッドの交換やフルードの交換はしていましたがOHは今回が初めてです。特に違和感があったわけではありませんが、距離も距離なのでやってもらうことにしました。

140,000km 走行の用途

これまでの約140,000kmは、99.99%ツーリングです。
また、記憶にある限り一般道でも急を要するブレーキングをした記憶が無いので、かなりマイルドな使い方をしてきたと思います。
パッド・フルードの交換回数、タイミングについては 整備記録 の方をご覧いただきたいのですが、主に使用するフロントのパッドはだいたい 30,000km から 35,000km で交換してきました。
そんな感じの使い方です。

想定では5万円くらいだった

今回依頼したお店(某量販店)では、キャリパーOHの工賃が下記のような設定でした。

キャリパーの種類 料金
対向 8,100円(税抜)/個
片押し 5,940円(税抜)/個

CBR1000RRは、フロントが対向、リアが片押しのため、工賃は約24,000円。それプラス諸々の消耗品(ピストン、ゴム類など)を合わせても 50,000円くらいではないかと想定していました。

そんな想定を頭のなかに入れつつお店に行って見積を依頼しました。
で、せっかくなので見た目の変化も欲しいと思って、ブレーキホースを社外のメッシュホースにして欲しいとお願いしました。

その結果、見積金額は 86,000円!!!

ほう….と思って明細を見てみると、社外のブレーキホースキットが結構してます。
プロトのブレーキホースキットを選んでもらったんですが、フロントが 約20,000円 、リアが 約10,000円 と、それだけで 30,000円 でした。

想定よりも 3万円以上高かったのでちょっと迷いましたが(いや、迷ったのか?)、見積通りの内容で部品発注・作業を依頼しました。

発注から作業完了までは2.5週間

3月の最終週の土曜日に部品発注を依頼して、1週間後の土曜日にバイクを預けて作業開始。そこから10日後くらに作業完了し、無事納車のはこびとなりました。
前回のフロントフォークOHは部品発注からバイクを預けて作業完了まで10日間くらい(色々あってプラス2週間くらい)だったのでそれくらいのイメージでいたのですが、さすがバイクシーズンまっただ中。なかなか作業を開始してもらえませんでした。
まあ、そんなに急いでなかったのと、預けてる期間の土日が春の嵐のような天気だったことを考えると、ベストなタイミングで戻ってきたなという感じです。

140,000km走ったブレーキはどうなっていたのか

今回はピストン含め消耗品の類はすべて交換してもらいました。
バイク受け取りの際に作業員の方からは、

ピストンですが、さすがに汚れは堆積してましたが、摩耗とかはほとんどありませんでしたね。

… ということは、今回交換したことで、これまでと同じような走り方なら更に 140,000km 走れるのか??センダボのブレーキってそんなに高負荷な走行にも耐えられるの??レーサーレプリカ凄い!スーパースポーツって凄い!という感想です。

今回の作業によって、

  • ブレーキの効きが良くなっていること
  • 社外のブレーキホースに変わることでタッチも変わること
  • しばらくは安全運転で

という注意を受けて、受け取り完了です。

メッシュホースかっこ良すぎない??

キャリパーのOHでしたが、ついでにブレーキホースも交換してもらいました。
冒頭にも書きましたが、純正のゴムのブレーキホースではなく、前後ともプロトのメッシュホースにしてもらいました。

ブレーキホースを社外品へ交換するのは見た目のカスタムとしてもメジャーな部類ですが、僕は基本的に 機能性 > 見た目 なので、これまで特に交換が必要ではなかったブレーキホースはそのままでした。
今回は交換の良い機会だったのでメッシュホースに交換してもらいましたが、控えめに言ってもかっこ良すぎますね….

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以下、余談。。。
もっと拘るなら、フロントのホースは二股タイプにしたほうが良かったのかもしれませんが、値段の関係でhタイプにしました。(全体からすると微々たる金額かもしれませんが..)
ダブルディスクのブレーキでは、2つのキャリパーに同時に圧をかける必要があります。
二股タイプだと、マスターから伸びたホースがフェンダーの中央部分で分かれて、それぞれのキャリパーに繋がります。そのため、ホースの数は3本になります。
一方のhタイプでは、マスターから伸びたホースが一旦片方のキャリパーまで繋がり、そこから分岐してもう一方のキャリパーにホースが繋がります。その名の通りローマ字の のような形になります。そのため、ホースの数は2本です。
これが、二股タイプとhタイプで値段の差が生まれる理由です。

ただし、差があるのは値段と見た目だけではなく、キャリパーへの圧のかかり方も違います。
二股タイプでは両キャリパーに同時に圧がかかるのに対して、hタイプではその構造上どうしても同時に圧をかけることができません。その結果、フロントフォークの伸縮にも差が生まれることになります。
といっても圧が伝わる順番の差なんていうのはレースなどでギリギリを攻めるような走りをしないと体感できないそうで、ましてやツーリング中のまったりブレーキングで体感することはほぼないようです。

ということで今回はhタイプにしました。

今回のキャリパーOHのための生贄…

キャリパーOHの見積を依頼するときにブレーキディスクの厚さもチェックしてもらったんですが、限界圧ギリギリとのこと。
まだ走行には支障はないものの、次の車検(来年3月)はちょっと厳しいかも…と言われました。ちなみにブレーディスクを交換するとなると、純正品でもフロント(2枚)が約60,000円、リアが約13,000円。これに工賃と考えると….。

ということで、少しでも金銭的ダメージを抑えるために、今年の初めに手に入れてずっと寝かせていたダイネーゼのレーシングスーツを売却しました。
幸いすぐに買い手が見つかったので、今回のキャリパーOH分くらいは回収することができました。

スライダー付きのレザーパンツはずっと欲しいと思っていて、今年の福袋でゲットできたんですが、結局一度も外で着ることはありませんでしたね。(室内では何度か着て鏡でチェックしてましたが)
でも全く後悔はしていません。おそらく僕の手元にあっても一生スライダーは綺麗なままだったと思うので、次のオーナーのもとでオーナーの命を守ってくれたらと思います。
それに今持っているタイチのレザーパンツは、スライダーは付いてないものの凄く良いものですからね!今後も大事に使っていきます。

そんなこんなで、ODOメーターが145,000km を超えて、GWのロングツーリングも終えてもうすぐ 150,000km を迎えようとしています。大きな部分もOH・交換時期を迎えていますが手放す予定は全く無いので、お金で買える安全はどんどん買っていきたいと思います。