ETC二輪車限定ツーリングプランが去年よりパワーアップして今年も登場
Apr 15, 2018

去年、首都圏を中心にETC搭載二輪車限定で高速道路がお得に利用できる 首都圏ツーリングプラン が発売されていました。
発売期間中は何度も利用して、かなりお得に色んな場所に行くことができました。そのツーリングプランが今年も発売されることになりました!しかもかなりパワーアップして。今回は首都圏だけではありません!
首都圏ツーリングプランのおさらい
去年発売されていた首都圏ツーリングプランについて、簡単におさらいしておきます。
概要としては、 首都圏を中心に、各方面へ伸びる高速道路が定額で乗り放題になる というプランです。
プランの中には下記の4つのコースがあり、それぞれで乗り放題となる区間が決められています。
- 東名・中央道コース
- 関越道・上信越道・東北道コース
- 東北道・常磐道コース
- 東関東道・館山道コース
各コースの料金は2,500円で、1回の申込みで2日間乗り放題になります。
これが去年発売されていた 首都圏ツーリングプラン の概要です。
冒頭にも書きましたが、今年はかなりパワーアップされています。
プランごとのエリアが広くなった
まず、去年と比べて各プランで利用できるエリアが広くなりました。
各プランのエリアを、去年のエリア図と比較して見てみます。


明らかに各エリア広くなってます。※一部では縮小されています
それに加えて利用できる道路にも違いが出ているので、去年の首都圏ツーリングプランで設定されていたコースと比較してみます。
便宜上、カッコ内には 旧 として去年のコース名を記載しています。
首都圏 東名・中央道コース(旧 東名・中央道コース)
コース名の頭に 首都圏 というのが付きました。この理由については後ほど。
旧コースとくらべて、都心よりの境界は変わっていません。しかし、東名・新東名の境界となるICが下り方面に移動しました。
旧コースでは、東名:沼津IC、新東名:長泉沼津IC がそれぞれの境界でしたが、今年のコース設定では、 東名:清水IC 、新東名・新静岡IC まで伸びています。

清水まで伸びることに寄って、R52で山梨県に入って、富士五湖などを巡って帰ってくるというルートが組めるようになりました。旧ルートの西端(沼津)では、ちょっとお得感がなかったので、清水まで伸びたのは良いですね。
関越道・上信越道・中央道コース(旧 関越道・上信越道・東北道コース)
旧コースからの大きな変更点として、利用できる道路が 東北道から 中央道 に変わっています。
東北道の代わりに中央道が利用可能となり、その境界はなんと 諏訪IC までとなっています。
さらに上信越道についても、旧コースの 碓氷軽井沢IC から、 東部湯の丸IC まで伸びています。
一方で、関越道に関しては、旧コースでは 沼田IC までだったのが 高崎IC までと、こちらは 短縮 されています。

関越道と東北道が使えることによってエリアは広かったですが、この2つの道路では行ける場所・方角にあまり差がありません。それ故に、いざこのコースを利用するとなっても、両方の道路を使うということはありませんでした。
しかし、今回は関越道と中央道がセットになっています。しかも中央道の境界は諏訪ICまでとなっています。
関越道と中央道をこの規模の範囲で使えるとなると、十分楽しめそうなプランが組めそうです。
東北道・常磐道・磐越道コース(旧 東北道・常磐道コース)
こちらは、利用可能な道路に 磐越道 が追加されています。それに伴ってエリアも広くなっています。
旧コースでは、東北道:宇都宮IC 、常磐道:日立南太田IC が境界でしたが、今年のコース設定では 東北道:福島飯坂IC 、 常磐道:相馬IC まで伸びています。そして、新たに追加となった磐越道は 会津若松IC までがエリアとなっています。

今回の一番のパワーアップはこのコースではないでしょうか。
前回は関越・上信越コースにも東北道が含まれていたこともあり、あまりこのコースを使う人はいなかったのではないかと思います。
それが今回、東北道を使えるコースがこれだけになり、更に福島までエリアが伸び、さらに磐越道によって会津若松まで行くことができます。
旧コースでは東北道コースと言いながらも北の端が宇都宮だったので東北感はありませんでしたが、今回は名実ともに 東北コース と言えます。
東関東道・館山道・常磐道コース(旧 東関東道・館山道コース)
こちらも、利用可能な道路に 常磐道 が追加されています。
常磐道追加によって、北側の境界が 常磐道;日立南太田IC に、西側の境界が 圏央道:つくば中央IC 、 北関東道:友部IC まで広がっています。

旧コースではほぼ千葉県内のみがエリアだったため、2日間も要らない・結果的に他のコースに比べてお得感で負けている感のあったこのコースですが、今回の常磐道追加によってその問題が解決されそうです。
常磐道については東北コースと重複していますが、東北コースでは福島へ、このコースでは房総半島 + ひたちエリア という形で住み分けができそうです。
料金・利用期間がプランによって異なる
エリアはどのコースも広くはなっていますが、料金と利用期間についても去年とは違っています。
去年は各コースとも 2日間で2,500円 という設定でしたが、今年は コースごとに 料金と利用期間が設定されています。
首都圏エリアの料金と利用期間については以下の通りです。
カッコ内は旧コースの情報
コース名 | 料金 | 利用期間 |
---|---|---|
首都圏 東名・中央道コース (東名・中央道コース) |
3,000円 (2,500円) |
2日間 (2日間) |
関越道・上信越道・中央道コース (関越道・上信越道・東北道コース) |
4,000円 (2,500円) |
2日間 (2日間) |
東北道・常磐道・磐越道コース (東北道・常磐道コース) |
5,000円 (2,500円) |
3日間 (2日間) |
東関東道・館山道・常磐道コース (東関東道・館山道コース) |
3,000円 (2,500円) |
2日間 (2日間) |
各コースとも、値上がりしています。とは言っても基本的にはエリアが広がっているので、よっぽど近郊エリアで利用しない限りは元が取れるような料金設定です。
さらに、今回エリアがぐんと広がった東北道コースについては、利用期間が 3日間 になっています。
プランの販売期間が長くなった
各コースのエリア拡大もそうですが、さらにパワーアップしたのが、ツーリングプランの販売期間の延長です。
去年は7月中旬から11月までの約4ヶ月間でした。
しかし、今年のツーリングプランは 4月27日(金) 〜 11月30日(金) の 7ヶ月間 となっています。これの何が嬉しいかって、しっかりゴールデンウィークを含んでいるということですね。
今年のGWは東北へ行こうと思っていたので、旅程次第ではお得にまわれそうです。
さらに、5月下旬のSSTRももちろん期間内ということになるので、道中で利用すればETC料金を想定よりも少なく済ますことができそうです。
発売されるプランは首都圏のみならず他の地域にも
さらに今回のツーリングプランの目玉は、その範囲が首都圏以外のエリアにも拡大されたということです。
上で紹介した首都圏4コースに加えて、下記のように各地域で複数コースが設定されています。
中京圏
コース名 | 料金 | 利用期間 |
---|---|---|
中京圏 東名・中央道コース | 2日間 | 3,500円 |
伊勢道コース | 2日間 | 3,000円 |
東海北陸道・北陸道コース | 2日間 | 3,000円 |
関西圏
コース名 | 料金 | 利用期間 |
---|---|---|
名神・北陸道・京都縦貫道コース | 2日間 | 3,000円 |
舞鶴若狭道・中国道・山陽道コース | 2日間 | 3,000円 |
阪和道コース | 2日間 | 2,500円 |
九州圏
コース名 | 料金 | 利用期間 |
---|---|---|
熊本・佐賀・長崎コース | 2日間 | 3,000円 |
熊本・大分・福岡コース | 2日間 | 3,000円 |
熊本・宮崎・鹿児島コース | 2日間 | 3,500円 |
これらのコースを組み合わせれば、さらに遠方にもお得に行くことができそうです。
例えば東京から名古屋まで行く場合を考えてみます。
東名高速:東京IC から 東名高速:名古屋IC までの料金は、休日割引後で 4,210円(通常 5,710円)なので、往復では 8,420円(11,420円)となります。
これを、 首都圏 東名・中央道コース と 中京圏 東名・中央道コース を利用すれば道中で何回乗り降りしようが料金は 6,500円 です。
…これは凄い。
去年、首都圏ツーリングプランだけでは、エリアを抜けて遠くに行けば行くほど損してしまうようになっていましたが、この例のように使えればお得に遠くまで行けてしまいます。
ちょっとでも遠出するなら使うべき…でも
ツーリングプランは、去年と同様に使いたい日になってから申し込みが可能です。
去年の利用経験から言っても、基本的に利用しない場合と比べてお得になります。申込みには 住所や氏名に加えて、ETCカードの番号、利用するバイクのナンバープレート情報 が必要なので、それを手元に用意さえしておけば申込みは簡単です。
しかし、いくらお得だと言っても、ツーリングの目的を ツーリングプランの元を取る ことにしてはいけません。
しっかりとツーリングの内容・目的を決めて、ツーリングプランを使って、その結果お得になるのが最高の形です。
去年 首都圏ツーリングプランを使ったときのツーリング記事を貼っておくので、参考になれば幸いです。