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CBR1000RRのクラッチワイヤーを交換しました

Apr 04, 2018
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SC59のCBR1000RRのクラッチはワイヤーです。油圧ではありません。 定期的に注油はしていますが、最近操作性が良くないのと、これからのツーリングシーズンを良い状態で迎えるために交換したので、その話です。

クラッチワイヤーの交換自体は3回目ですが、自分で交換するのは2回目です。 基本的に消耗品の交換などの整備はお店任せですが、 前回は初めて自分での作業ということで殆ど写真を残せていなかったのですが、今回は2回目ということで比較的余裕を持って作業できました。なので、写真付きで見ていきたいと思います。

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今回の作業見届け人(猫)

1. カウルを外す

まずは、右側のサイドカウルを外します。 と言っても、ネジを数箇所回せば簡単に取れる…というわけではありません。

まず、ヘッドライト下のスポイラーを外します。

スポイラーを留めているのは、3つのプッシュピン(クリップ?)です。

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このプッシュピンの扱いが難しい。留めるときも外すときも「押す」って謎ですよね。

前回もこのプッシュピンに苦しめられましたが、今回も苦しめられました。(ツメを何本か折りました)

ピンさえ取れれば、スポイラー自体は手前+下方向に引けば簡単に外れます。 ただし、取り付ける時は、ツメの組み合わせがちょっと複雑です。

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スポイラーが外れたら、次はアンダーカウルを外します。

アンダーカウルについては、車体(エンジン部分)とは左右の六角ネジ(5箇所)で固定されています。また、サイドカウルとのつなぎ目は、ちょっと複雑なツメで組まれています。

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スポイラーと言いカウルと言い、くそめんどくさい 素晴らしいツメの組み方によって固定されています。思わず宮大工かよとツッコミを入れたくなるくらい。(ネジだけにしてほしい…)

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めちゃくちゃ汚いアンダーカウルの裏側

アンダーカウルが外れたら、メインのサイドカウルを外します。 サイドカウルは六角ネジ2箇所で固定されています。また、カウルを外す時はエアインテークも一緒にくっついてきます。

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さらに、ヘッドライト下あたりから配線が1本つながっているので、外した勢いで引きちぎらないように注意します。

サイドカウルを外すとエンジン内部への給気口が丸見えになるので、絶対にここに異物が入らないように注意します。

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ただし、異物が入らないように注意しながらも吸気口のまわりは掃除しておいたほうがよいです。 かなりホコリが溜まっているのと、たまに虫の死骸が付着してたりします。 ここのホコリを取るだけで、数馬力アップし(た気分になり)ます。

2. 古いクラッチワイヤーを外す

クラッチワイヤーを外すには、まずクラッチレバーを外します。

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毎回思うんですが、ワイヤーというよりはこのタイコ部分(プラスチックのカバー)が死ぬんですよね。 (もしやここだけ交換できればワイヤー本体はまだいけるかも?)

続いて、車体と固定されている部分を外します。 ナット2つで固定されています。

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このナットは新しいワイヤーを固定する際にも使います。

あとはフレームの裏を通っているワイヤーを抜き取るわけですが、おそらく一番抜き取りやすいのは、このエアインテーク部分に空いているフレームの穴です。

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ここから、レバー側、車体との固定側それぞれを抜き出します。順番としてはレバー側からやったほうが抜き出しやすいかもしれません。

3. 新しいクラッチワイヤーを取り付ける

新しいワイヤーについても、古いワイヤーを外す時と同じフレームの穴から通します。 車体との固定側 → レバー側 の順にやると良さそうです。

ワイヤーを通す位置については、ラジエターの上にガイドのような穴が開いてるので、そこを通します。

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そうすれば、クリアランスの調整に神経質になる必要はありません。

4. ワイヤーの調整

ワイヤーの調整は、レバー側と車体との固定側の2箇所でできます。 が、車体との固定側は簡単にはいじれない(六角ナット2個で調整する)ので、こっちでだいたい調整してしまいます。レバー側は微調整という感じ。

5. カウルを取り付ける

ワイヤーの調整が終わって車体側、レバー側共に固定ができたら、あとはカウルを取り付けます。 ただし、外す時と同様に取り付けも結構大変です。 ネジだけで固定されていれば楽なんですが、宮大工(言いたいだけ)級のツメの組み合わせによって固定されるカウルは、外すときも取り付けるときも苦戦します。

できることは、ツメを折らないように、無理な力を加えないように丁寧にはめ込むのみです。

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作業見届け終わった猫

以上、クラッチワイヤーの交換でした。 交換してから試走しましたが、やはりクラッチの切れ方が良くなりましたね。 今回は車体との固定側もちゃんと調整したので、その効果もあるかもしれません。前回は適当だったので…。

油圧と違ってワイヤーは切れる可能性があるので、普段から注油を怠らないのと、ワイヤー、特にタイコとの境目あたりは注意して見ておくと良いかもしれません。