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CBR1000RRに後方を撮影するドラレコ(仮)を付けて2日間走ってみてわかったこと

Mar 05, 2018
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はい、どうもよっしーです。 昨年から注目度が上がってきているバイク用のドラレコ。俗に言う「バイク用ドラレコ」ではないですが、その代わりとなるドラレコ(仮)を付けて2日間走ってみてわかったことを書きます。

なぜバイク用ドラレコが注目されているのか

バイク用というか、ドラレコ自体があらためて注目されているような気がします。 それは、やはり昨年起こった東名高速道路での事故が要因となっているでしょう。

この事故をきっかけに、煽り運転をはじめ、走行中の映像をしっかりと残すことがより重要になったと言えます。実際、警察も煽り運転の取り締まりを強化すると発表しています。

いわゆる「煽り運転」等の悪質・危険な運転に対する厳正な対処について(通達)

車については、標準またはオプションでドラレコが付けられたり、あと付けであっても電源の確保や設置がしやすいことから導入へのハードルはそこまで高くなかったと思います。 一方でバイクへの導入となると、設置場所、電源の確保、防水性などなどハードルが高くなります。しかし、それらのハードルをクリアする「バイク用ドラレコ」なるものが、昨年から注目されるようになってきているわけです。

バイク用ドラレコに求めること

そもそもドラレコには次のような要件が求められます。

  • 運転中ずっと撮影できること
  • 日付や時間が記録されること
  • 衝撃などを検知して上書き・削除されないように保護すること

これらに加えて、バイク用のドラレコには下記のようなことが求められます。

  • コンパクトさ
  • 防水・耐震性能

実際、バイク用ドラレコとして販売されている商品は、これらの要件を満たしているものがほとんどで、一部お手頃価格のものには衝撃検知機能がなかったりします。

もちろん上にあげた要件をすべて満たしていれば完璧ですが、そうなると予算としては2万円前後必要になってきます。安全を考えれば安いかもしれませんが、ちょっと待てと。似たようなことが出来るものが手元にあるではないかと。

GoProですね。

ぼくのかんがえたさいきょうのどられこ

ということで、手元にあるGoPro HERO3 Black Edition(一応2013年当時の最高スペックのGoPro)と、これまでちまちま集めてきたマウント類を組み合わせて作ったドラレコ(仮)がこちら。

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ステーはタンデムステップ、マウントは、ハンドルバーマウントというマウントで、既に販売終了されている骨董品です。 現在のアクセサリラインナップでは、プロハンドルバーシートポストマウント が一番近いものになると思います。

また、ずっと撮影するために給電しながら使用することになります。そのために標準の防水ハウジングではなく、端子部分がくり抜かれているハウジングを使用しています。

よって、完全な防水仕様にはなっていません。 幸いこれを付けて走った2日間は天気が良かったので、問題ありませんでしたが、給電もしているので雨の日は危険ですね。

給電方法

給電方法についてですが、タンデムシート下に収納した モバイルバッテリー にUSBケーブルを挿して、それを電源としています。バッテリーに繋いでるわけではありません。よって、キーオンと連動しているわけではなく、撮影時間はモバイルバッテリーの容量に依存します。 とは言っても、10,000mAのモバイルバッテリーであれば合計10時間以上は撮影できました。 最近は20,000mAの小型モバイルバッテリーもたくさんあるので、それを利用すれば少なくとも1日は余裕で撮影できます。

撮影モード

GoPro HERO 3にはループ撮影機能があります。 たとえば60分間のループ設定だと、撮影しながら古いデータを上書いていくので、最終的に直近の60分のみが記録されることになります。 つまり、もし残しておきたいシーンが有った場合は、その時点から60分経過するまでに別のSDカードに差し替えるひつようがあります。

画角

GoProはその画質の良さと広角さが売りですので、その点はドラレコとしても十分な性能です。 上の画像のような設置位置だと、こんな風に映ります。

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付けて走ってみてわかったこと

煽り運転の抑止にかなり効果がありそう

高速道路と一般道を約900kmほど走りましたが、明らかに後方車輌の車間距離が普段よりも空いていました。 特に、高速道路を走っていると追い越し車線も走行車線も前が詰まっているにも関わらず、かなり車間距離を詰めてくる車が(個人的な経験)では1日に1台くらいはいますが、この2日間ではそういった場面になっても後ろの車輌がベタづきしてくることはありませんでした。もう少し正確に言うと、普段通りかなり車間を詰めてくるものの、すぐに相応な車間をとってくれた というパターンが多かったです。 これは、GoProを後方からもしっかりと見える場所に設置していたことで、後方車輌の運転手さんに対して撮ってますよアピールが上手くいったんだと思います。結果的に煽り運転の抑止になってます。

つまり、ただ撮影するだけではなく、撮影していることを後方車輌に知らせることも重要だと思いましたね。

楽しいシーンも撮れる

ドラレコというと、映り込むのは事故などの痛ましいシーンというイメージがありますが、そんなことはありません。 GoProに気づいたライダーが手を振ってくれました。

他にも、マフラーの近くということで加速するときのいい音が撮れていたり、普段なかなか見ないアングルでの景色を楽しむことができます。まあ、これは設置場所によりますが。


繰り返しになりますが、とりあえずは煽り運転の抑止という点に関して思った以上に効果がありそうだったので、後ろ向きのドラレコ導入は前向きに検討しても良いかなと思いました。 まあ、雨天時以外とはなりますが、しばらくはこのGoProによるドラレコ(仮)を続けてみることにします。